私は、以前から女性の衣服の内側を写真に撮りたいと思っていた。 私達は日々、その外側を見ている、その「役割」という機能に忠実に。 そこで、その内側はどのような表情をもって現れるのか知りたく、名の無い持ち主の服を空間に置いて撮る。 すると、その中に現れる空洞が私に語リ始め、誰かの居た、もしくは居る、または来る気配。 近くて遠い人を想像するのは楽しい。